
お歳暮やお中元で高級なタオルをいただくことってありますよね。
新しいタオルはふんわりした肌触りで風合いも良く、とても気持ちよく使えます。
しかし新しいタオルを使った後、体や顔に毛がつくのがどうしても気になることがありませんか?
お風呂上がりに新しいタオルで全身を拭いてとても気持ちよかったのに、化粧水や保湿クリームを塗ったら顔や体に付いたタオルの繊維がボロボロ出てきて・・・こうなるとせっかくの風合いも台無しです。
そこでこの記事では
- 新しいタオルだと毛が出やすい理由
- 風合いは消さずに毛羽立ちを防ぐ方法
- 正しいタオルの洗い方
を紹介しています。
この記事を読んでいただければ、新しいタオルの風合いは残したまま、毛がつくことを防げるようになりますよ。
是非最後まで読んでいってくださいね。
■関連記事
ぬいぐるみの洗濯機での洗い方!風呂水や柔軟剤は使用してもいい?
目次
どうして新しいタオルは毛が出やすいの?
そもそもどうして新しいタオルは毛が出やすいのでしょうか?
製造工程で付着する糸くず、ホコリ
新しいタオルは繊維の量が多い
摩擦によって毛が出やすい
毛がでやすい・出にくい素材がある
などの理由があります。
それぞれ、以下に詳細を書いていきます。
製造工程で付着する糸くず、ホコリ
原因の一つは製造工程で付着してしまう糸くずやホコリです。
タオルを製造する工程では、どうしても繊維に細かい糸くずやホコリが付着してしまいます。
検品の際にほとんど取り除かれるのですが、完全には取り切れずに付着しているものもあります。
その取りきれなかった細かい糸くずやホコリが顔や体にくっついてしまうわけですね。
新しいタオルは繊維の量が多い
そもそも、新しいタオルは使い続けたタオルと比べて繊維が多いです。
繊維の量が多いということは、その分使った時に抜け落ちる繊維の量も多く、毛が出やすいのです。
摩擦によって毛が出やすい
当たり前ですが、新しいタオルは今まで使われていないですよね。
使われていないということは、あまり摩擦を受けていないので摩擦に対する耐性が低く、毛が落ちやすいのです。
新しいタオルは体を拭いたり洗濯したりを繰り返してきたタオルと比べると繊維の量も多いです。
また摩擦に対する耐性も低いので、拭いた時に表面の毛が出やすいわけですね。
摩擦は特に洗濯の時に起おこりやすく、少ない水で洗うドラム式の洗濯機の場合は、特に繊維の摩擦が起こりやすいと言われています。
縦型洗濯機の場合はドラム式と比べると水量が多くなりますが、「節水モード」になっていると水量が少なく摩擦が起きやすいため注意が必要です。
毛が出やすい・出にくい素材がある
素材によっても毛の出やすさに違いがあります。
毛が出やすい素材のタオルには
- パイルカットタオル
- 無撚糸タオル
などがあります。
どちらも表面がもこもこしている、ふわふわしているようなタオルです。
これは表面の綿糸(パイル)をカットする加工や、糸を撚らないことにより柔らかい手触りを実現しています。
そもそも糸は綿の繊維の束をねじって(撚って)、束の強度を上げることで出来ているので、撚っていない無撚糸タオルだと強度が低く毛が出やすいわけです。
逆に毛が出にくい素材のタオルは、
- ガーゼタオル
- しっかり撚られた硬めの綿タオル
などがあります。
ガーゼタオルは使い込むほど柔らかくなっていくという特徴があります。
赤ちゃんにも使用できるほどの優しい素材なので肌の弱い方でも安心です。
またガーゼタオルは吸水性、通気性がよく、軽い素材でたたんでもコンパクトなため場所も取りません。
硬めの綿タオルは、要は「撚りがしっかりされたタオル」ですね。
表面には無数のパイルがあって、一般的にタオルと言われてイメージするものはこれになるでしょう。
糸がしっかり撚られている分、強度が高く糸くずやほつれが出にくいのが特徴です。
新品タオルの風合いを出しながら毛羽立ちを消す方法
新しいタオルのふわふわとした風合いを生かしながら
毛が出るのを防ぐ方法はあるのでしょうか?
結論から言うと、「正しい方法で洗濯する」こと。
それが、柔らかい手触りを残しつつ毛羽立ちを消すことは可能です。
新しいタオルの毛羽立ちを消す方法
新しいタオルには細かい糸くずやホコリが付いています。
まずは洗濯してそれらの糸くずやホコリを落とすことが大切です。
ただし、ただやみくもに洗濯をすればよいというわけではありません。
毛羽立ちの主な原因である「摩擦」を軽減し、生地を傷めない正しい方法で洗濯する必要があります。
ご紹介していきますね。
新しいタオルの正しい洗い方
新しいタオルを毛羽たちなくふんわり洗うには正しい洗い方があります。
水をたっぷり使って洗う
まずはたっぷりの水を使って洗濯することが大切です。
洗濯機は衣類どうしを摩擦させたり叩きつけたりすることで汚れを落としていくのですが、水が少ないと摩擦が強くなります。
摩擦を軽減するにはたっぷりの水を使って洗濯する必要があるわけです。
ドラム型洗濯機は少ない水で汚れを落とすことを売りとしているので、縦型洗濯機と比較するとどうしても摩擦が強くなります。
注意したいのが、縦型洗濯機の場合でも「節水モード」になっていると水量が少なくなるということです。
タオルを洗う時は「通常モード」を使用するのがオススメです。
大体3回ほど洗濯すれば、糸くずやホコリは落ちて毛羽立ちが大分抑えられるようです。
新しいタオルは複数回洗濯をして糸くずやホコリなどを落とすようにしたいですね。
洗濯ネットを使用する
タオルを洗う時は洗濯ネットに入れて洗いましょう。
洗濯中は色んな衣類や洗濯槽などと摩擦が起こることで、たくさん毛羽立ちが起こってしまいます。
タオルをネットに入れることで摩擦を軽減してダメージを抑えてくれます。
また、ネットが糸くずやホコリをキャッチしてくれるので、一度取れた糸くずが再度タオルについてしまうのを防いでくれます。
▼洗濯ネットはこちら
タオルだけで洗濯する
新しいタオルを洗う時はタオルだけで洗濯するのも効果的です。
タオルは色んな衣類などとこすれることでも毛が落ちてしまいます。
洗濯する時はタオルだけを洗濯機に入れ、なるべく摩擦を減らすようにしましょう。
柔軟剤は入れない
意外に思われるかも知れませんが、新しいタオルを洗う時に柔軟剤を入れると、かえってタオルが毛羽立ちやすくなります。
これは柔軟剤に入っている成分がタオル生地の抵抗力を落としてしまうからで、要は毛が落ちやすくなってしまうからなんですね。
ただ、今後も柔軟剤を入れてはいけないということではありませんのでご安心ください。
ある程度洗濯して毛が落ちないようになったら柔軟剤を使用するようにしましょう。
柔軟剤の代わりにクエン酸を入れるのも効果的です。
洗濯用の洗剤は多くがアルカリ性ですので、クエン酸を入れることで中和してくれ、洗濯用洗剤のごわごわ感を減らしてフワッとさせてくれるのです。
入れるタイミングは洗濯機での洗いが終わり、「すすぎ」に入った時が目安です。
水10Lに対してクエン酸は1g(小さじ約1/3ほど)を溶かすと良いですよ。
▼国産クエン酸はこちら
少し話はそれますが、購入したてで初めて使うタオルって水を吸いにくいと感じませんか?
これは一般的に店頭で売られているタオルは手触りが良いように、あらかじめ柔軟剤が使用されていることが多いからなんです。
柔軟剤は水を弾くので初めて使う時は水を吸いにくくなっているんですね。
ですので、一度洗濯をして柔軟剤を落として初めて水をよく吸うタオルとなります。
まとめ
新しいタオルでは毛が出やすく、その理由としては
- 製造工程で細かい糸くず、ホコリがついている
- そもそも繊維の量が多い
- 摩擦によって毛が出やすい
- 毛が出やすい、出にくい素材がある
ということが分かりました。
そして、風合いを生かしたまま毛羽立ちを消すためには
- 水をたっぷり使って洗濯する
- 洗濯ネットを使用する
- タオルだけで洗濯する
- 柔軟剤は使わない(代わりにクエン酸を入れると良い)
といったことが大切だということも分かりましたね。
せっかくいただいた高級タオルですから、ふわっとした風合いを生かしたまま使っていきたいですよね。
最初に柔軟剤を使ってしまうとかえって毛羽落ちしてしまうというのは意外な情報だったのではないでしょうか。
個人的には、酸性のクエン酸でアルカリ性の洗濯用洗剤を中和して柔らかさを保つ方法などは非常に目からうろこな情報でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
■関連記事
ぬいぐるみの洗濯機での洗い方!風呂水や柔軟剤は使用してもいい?