Androidスマホのバッテリーを長持ちさせたいときに便利な「バッテリーセーバー(省電力モード)」。
しかし、実際に使ってみると「通知が来ない」「動作が重くなる」「ナビがうまく動かない」といった不便さを感じたことはありませんか。
バッテリーセーバーは電池消費を抑える代わりに、多くの機能が制限される仕組みになっており、使い方を間違えると逆にストレスの原因になることもあります。
特に、常にオンにしている場合や、Google Pixelなど一部端末では影響が大きく出やすい点にも注意が必要です。
この記事では、Androidのバッテリーセーバーで起こる主なデメリットを具体的に解説し、常にオンにした場合の注意点や、Pixelユーザーが知っておきたい制限内容までわかりやすくまとめています。
バッテリーセーバーを「使うべき場面」と「避けたほうがいい場面」も整理しているので、設定に迷っている方はぜひ参考にしてください。
目次
バッテリーセーバーとは?仕組みと省電力化の基本
仕組みと省電力化の基本
バッテリーセーバー(省電力モード)は、スマートフォンの電池消費を抑えるための機能です。
具体的には、バックグラウンドでの動作を制限したり、画面の明るさを抑えたりすることで消費電力を減らします。
さらに、振動機能を抑制したり、一部のセンサー利用を制限することもあり、結果としてシステム全体の負荷を軽減します。
これにより、電池が少ない状態でもできるだけ長く使用できるようになり、緊急時に数時間単位で延命できる効果が期待できます。
また、ユーザーが意識しない裏側でアプリのバックグラウンド通信や位置情報の更新頻度も下げられるため、電池寿命の延長に直結するのです。
どの機種に搭載されている?
Androidスマホのほとんどには標準的に搭載されており、Pixelシリーズをはじめ、Samsung・Xiaomi・Huaweiなど主要メーカーの機種で利用できます。
ただし、名称や制御内容はメーカーごとに異なる場合があります。
例えば、「ウルトラバッテリーセーバー」「スーパー省電力モード」といった強力な省電力機能を搭載しているモデルもあります。
これらは一般的な省電力モードより制限が厳しく、通話やSMSなど最低限の機能しか残さないケースもあります。
機種ごとの仕様を理解しておくと、自分の使い方に合った設定を選びやすくなるでしょう。
バッテリーセーバーのデメリット

デメリット① 画面の背景が暗くなる
バッテリーセーバーをオンにすると、画面の表示が暗くなり、ダークモードに切り替わります。
これは画面の背景が全体的に暗くなることを意味しており、明るい画面を好む方にとってはデメリットと感じやすい点です。
※ダークモードはAndroidシステムや対応アプリに適用されますが、YouTubeの動画や保存済みの写真・動画自体が暗くなるわけではありません。
デメリット②「オッケー、グーグル」と話しかけても反応しない
省電力モード中は、「オッケー、グーグル」と話しかけてもGoogleアシスタントが反応しなくなります。
音声操作を使うには、アシスタントのアイコンをタップする必要があり、ハンズフリー操作ができなくなる点は不便です。
デメリット③ ロック画面に時間などの情報が表示されない
省電力モードをオンにすると、ロック画面に日付や時間、通知などが表示されなくなる場合があります。
ロック画面で情報を確認していた方にとっては、ひと手間増える点がデメリットです。
※機種や設定によっては表示される場合もあります。
デメリット④ インターネットの接続スピードが遅くなる
バッテリーセーバー使用中は、5G通信が制限され4G接続に切り替わることがあります。
その結果、Webページの読み込みや動画視聴が遅く感じられることがあります。
デメリット⑤ スマホを握っても反応しない
Pixelなど一部端末では、ジェスチャー操作やモーション検知機能が制限されます。
端末を握る・手をかざすといった操作に慣れている場合、不便を感じやすいポイントです。
デメリット⑥ 画面消灯すると位置情報サービスは停止
画面がオフになると、位置情報サービスも停止します。
Googleマップなどのナビ利用中は正確な案内ができなくなり、省電力モードを解除する必要があります。
デメリット⑦ コンテンツの更新がアプリを開いた時のみに制限
ニュースアプリやSNSなどは、アプリを開いたタイミングでのみ更新されます。
リアルタイム性が下がる点は注意が必要です。
デメリット⑧ アプリがバックグラウンドで実行されない
バックグラウンドでのアプリ実行が制限され、同期や自動更新が止まります。
定期的な通知や更新が必要なアプリでは影響を感じやすいでしょう。
デメリット⑨ 自動車事故検出が使えない
省電力モード中は、自動車事故検出機能が無効になります。
事故時に自動で緊急通報されないため、自分で連絡する必要があります。
デメリット⑩ Motion Senseが利用できない
PixelシリーズのMotion Sense機能は、省電力モード中に使用できません。
対応端末限定の機能ですが、普段使っている方は注意が必要です。
デメリット⑪ スムーズディスプレイがオフになる
画面のリフレッシュレートを自動調整する機能がオフになります。
動画視聴やゲームでは、表示の滑らかさが低下する場合があります。
バッテリーセーバーを常にオンにするとどうなる?
バッテリーセーバーは常時オンにしても、端末が故障したり致命的な問題が起きたりすることは基本的にありません。
ただし、これまで紹介してきた11のデメリットがすべて常に発生する状態になるため、使い勝手は大きく制限されます。
具体的には、通知の遅延や通信速度の低下、位置情報やジェスチャー操作の制限などが日常的に起こりやすくなり、普段のスマホ操作にストレスを感じる場面が増える可能性があります。
とくに、仕事や連絡でスマホを頻繁に使う方にとっては、見逃しや操作ミスにつながる点にも注意が必要です。
そのため、操作性や通知の遅れが少しでも気になる場合は、バッテリー残量が少ないときや充電できない場面など、本当に必要なときだけオンにする使い方がおすすめです。
状況に応じてオン・オフを切り替えることで、利便性と省電力を両立しやすくなります。
Pixelユーザーが注意すべきバッテリーセーバーの制限
Pixelでの特徴的な制限
Pixelでは音声アシスタントやジェスチャー操作、アプリの自動起動制限など、他のAndroid端末とは異なる独自の影響があります。
これらの機能は利便性を高める一方で、省電力モード中は制限されやすく、普段の操作感が大きく変わる場合があります。
とくに、音声操作やモーション系の機能を日常的に使っているユーザーほど、不便さを感じやすい点に注意が必要です。
実際に起こりやすいトラブル事例
実際にPixelユーザーの間では、ナビ利用中に位置情報が途切れる、通知が遅れるといった報告が見られます。
ほかにも、音声入力が反応しにくくなる、アプリの起動に時間がかかるなど、細かな不具合を感じるケースもあり、状況によっては省電力モードをオフにする判断が求められます。
スーパー/ウルトラバッテリーセーバーのデメリット
Huawei・Xiaomiなどの独自省電力モード
HuaweiやXiaomiなど一部メーカーの端末には、通常のバッテリーセーバーよりもさらに制限の強い独自の省電力モードが搭載されています。
これらの強力な省電力モードをオンにすると、通知が停止したり、アプリが強制的に終了されたりするケースがあり、ユーザーが気づかないうちに重要な連絡を見逃す可能性があります。
どんな制約が強まるのか?
これらのモードでは、バックグラウンド動作が大幅に制限され、通話やSMS以外の機能が使えなくなることもあります。
そのため、SNSやメール、各種アプリの更新がほぼ行われなくなり、日常的なスマホ利用には不向きです。
電池持ちは大きく改善しますが、その分利便性が犠牲になる点を理解しておく必要があります。
バッテリーセーバーを使うべきシーンと控えるべきシーン
使うべきシーン
外出中や災害時など、充電できない状況で特に役立ちます。
長時間の移動中や、モバイルバッテリーを持っていない場面では、バッテリー残量を少しでも温存したいケースが多いため、省電力モードの効果を実感しやすいでしょう。
控えるべきシーン
ナビ利用中やリアルタイム通知が必要な場面では、バッテリーセーバーの使用は避けた方が無難です。
位置情報の停止や通知遅延が起こりやすく、目的地に迷ったり重要な連絡を見逃したりするリスクがあります。
よくある質問

バッテリーセーバーの設定はどこにありますか?
バッテリーセーバーの設定方法は以下のように行います。




※バッテリーセーバーをONにすると、ダークモードも自動的にONになります。
勝手に省電力モードがオンになるのはなぜですか?
自動設定や端末の不具合が原因の可能性があります。公式サポートに相談しましょう。
まとめ|バッテリーセーバーの賢い使い方
バッテリーセーバーは、充電できない状況やバッテリー残量が少ないときに役立つ便利な機能です。
一方で、通知の遅延や通信速度の低下、位置情報やジェスチャー操作の制限など、日常利用では不便に感じやすいデメリットも多くあります。
特に、常にオンにして使うと、これらの制限が常時発生する点には注意が必要です。
また、Pixelシリーズでは音声アシスタントやMotion Sense、スムーズディスプレイなど、独自機能が制限されるケースもあります。
さらに、スーパー/ウルトラバッテリーセーバーのような強力な省電力モードは、利便性を大きく犠牲にするため、非常時向けと考えたほうがよいでしょう。
バッテリーセーバーは「常用する機能」ではなく、「必要なときだけオンにする機能」です。
デメリットを理解したうえで、使う場面を見極めながら活用することで、ストレスを抑えつつバッテリーを効率よく節約できます。

