手帳には、さまざまな形式やレイアウトがあります。
特にポピュラーなのが、月間(マンスリー)と週間(ウィークリー)のビューです。
月間と週間の両方を備えた手帳は、使い勝手が良く長く愛されています。
しかし、これらのページを上手に活用できていない方も多いのではないでしょうか?
最初は積極的に使い始めても、いつの間にか週間ページが白紙のままになっていることも。
この記事では、15年以上の手帳使用経験を持つ私が、月間と週間ビューを効果的に使い分ける方法をご紹介します。
適切な使い方を身につけると、手帳を継続しやすくなります。
手帳を続けられないと感じている方は、自分に合った使い方を見つけていないのかもしれません。
「週間ページを書くのを途中でやめてしまう」「月間と週間の使い分けがわからない」という方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
目次
月間ビューと週間ビューの違い
手帳には、さまざまなスタイルやレイアウトが存在します。
まずは月間ビューと週間ビューの違い、そしてそれぞれの特長を見ていきましょう。
月間ビューについて
月間ビューは「月単位の計画」を意味します。
これは1か月の予定を一覧で見ることができるスタイルです。
一般的なのは、月間カレンダーの形式。
月間ビュー
カレンダーと同じように、1か月の予定を一目で管理・確認できます。
- 1か月の予定がすぐに把握できる
- 長期の計画もしやすい
月間ビューの大きなメリットは、カレンダーのようにすぐに全体の予定を確認できることです。
予定を確認する際にページを行ったり来たりする必要がなく、スムーズにスケジュールを組むことができます。
- 書き込みスペースが限られている
- 日々の詳細なスケジュールは記入しにくい
デメリットとしては、書き込みスペースが限られている点があります。
週間ビューについて
週間ビューは「週単位の計画」を指します。
これは1週間の予定を一覧で確認できるスタイルです。
ウィークリープランナーには様々なデザインがありますが、ここでは特に一般的なタイプをご紹介します。
- 週間左ページタイプ(レフト)
- 縦型タイプ(バーチカル)
- ブロック式タイプ(週間ブロック)
- 横型タイプ(ホリゾンタル)
左ページに予定欄、右ページにメモ欄がある左ページタイプや、時間を縦に配置した縦型タイプが主流です。
細かなレイアウトや選び方については「手帳選びの究極ガイド!レイアウト・サイズの徹底解説」で詳しく説明しています。
ウィークリーでは、見開きで1週間分のスケジュールを記入でき、マンスリーと比較しても書き込みスペースが広いのが特徴です。
- 記入スペースが広い
- 予定以外の内容も書きやすい
忙しい人や日記やライフログを書く場合など、予定以外の用途にも適しています。
利用の自由度の高さも大きな利点です。
- 日にちをまたぐ予定の管理が難しい
- 全体の概要が把握しにくい
細かな予定は管理しやすいものの、長期的な予定の管理には不向きです。
ただし、ウィークリーは多様な使い方ができるので、工夫次第で非常に便利なページになります。
マンスリーとウィークリーの併用時に注意すべき点
ここからは、マンスリーとウィークリーを併用する際の方法をご紹介しますが、その前に大事な注意点をお伝えします。
同じ情報を両方に記入している方もいるかもしれませんが、これは非効率で、ダブルブッキングの原因にもなります。
たとえば、予定を変更する際に2箇所で修正するのは手間です。
マンスリーだけを修正してウィークリーを放置すると、正確なスケジュール管理ができなくなります。
したがって、同じ内容を複数箇所に記入するのは避けるべきです。
マンスリーとウィークリーを効果的に併用するには、それぞれのページに書く内容と目的をはっきりさせることが重要です。
マンスリーにはスケジュールを記載し、予定を一元管理
ウィークリーにはタスクやメモを記載し、タスクを明確化
このように、役割を明確にすれば、追加する際にどこに記入するかがすぐに分かります。
マンスリーとウィークリーの使い分けアイデア4選
これからは、私がおすすめするマンスリーとウィークリーの使い分け方法を紹介します。
スケジュールとタスク
- スケジュールと日記
- スケジュールとライフログ
- 仕事の予定とプライベートの予定
これらを使い分けることで、ダブルブッキングを防ぎつつ、両方のページを効果的に活用できます。それぞれの具体的な使い方を、写真を交えて説明します。
① スケジュールとタスク
マンスリーページにスケジュールを、ウィークリーページにタスクを記入する方法がおすすめです。おすすめのウィークリーのレイアウトは以下の通りです。
- 週間左ページ(レフト)
- ブロック式(週間ブロック)
- 横型(ホリゾンタル)
実施方法は簡単です。
マンスリーで決めたスケジュールに基づいて、ウィークリーに「やるべきこと」や「やりたいこと」を書き出します。
書いたタスクは適宜チェックし、進捗を管理します。
私はこの方法を数年間使っており、毎晩、その日のタスクを振り返り、翌日に未完了のタスクを転記しています。
タスクの転記は手間がかかりますが、これによってやるべきことが明確になり、効率的に作業を進められます。
特に物忘れが多い方や優先順位の設定が苦手な方には特におすすめです。
② スケジュールと日記
マンスリーにスケジュールを、ウィークリーに日記を記入する方法も効果的です。
マンスリーは「未来」、ウィークリーは「過去」と区別することで、どこに何を書くかの混乱を避けられます。
ブロック形式や横型レイアウトでは、1日ごとのスペースが広いので、イラストやシールを使った自由な記録が可能です。日記には、その日の天気や気分、良かったことなども記入してみてください。
③ スケジュールとライフログ
マンスリーにスケジュールを、ウィークリーにライフログを記録する方法も有効です。
ライフログとは、日々の生活や活動を記録することです。
例えば睡眠時間、食事、仕事内容、体調など、自分が残しておきたい情報を記録します。
記録したライフログは、後で振り返るのに役立ちます。
例えば、行った場所や食べたもの、体調の変化など、忘れがちな情報を思い出すのに便利です。
私はバーチカル形式でライフログをつけています。
これにより、自分の行動を客観的に見て気づきを得たり、自己肯定感を高めることができました。
④ 仕事の予定とプライベートの予定
マンスリーにプライベートの予定を、ウィークリーに仕事の予定を記入する方法も役立ちます。
もちろん、その逆も可能です。
特にバーチカル形式は時間単位での予定管理に適しており、仕事中にプライベートな内容が他人に見られる心配もありません。
この方法では、プライベートの予定はマンスリーに集約し、仕事の予定はウィークリーで管理します。
これにより、仕事とプライベートのスケジュールを簡単に区別でき、整理しやすくなります。
ただし、この方法を使う場合、全ての予定を確認するためには、マンスリーとウィークリーの両方のページを見る必要があります。
そのため、仕事の後にプライベートの予定がある日には特に注意が必要です。
ウィークリーに目印をつけるなどして、ダブルブッキングを避けましょう。
\ シンプルに手帳をつかいたいなら /
目印や付箋など手帳をわかりやすく使う方法についてはこちらの記事を参照してください。
手帳のシンプルな書き方!月間でのきれい・わかりやすい使い方を紹介!
この方法は、仕事とプライベートの予定をはっきり分けたい方に特におすすめです。
また、仕事用とプライベート用で別々の手帳を持つ必要がなく、1冊で両方を管理できるのが大きなメリットです。
以上のように、マンスリーとウィークリーを上手に使い分けることで、予定管理がより効果的かつ効率的になります。
スケジュールとタスク、スケジュールと日記、スケジュールとライフログ、仕事の予定とプライベートの予定の使い分けを試してみてはいかがでしょうか。
これらの方法を採用すると、すべての予定を確認するためにはマンスリーとウィークリーの両ページをチェックする必要があります。
特に、仕事後にプライベートの予定がある場合は、ダブルブッキングしないように注意が必要です。
たとえば、仕事終わりに予定がある日はウィークリーに目印を付けるなどして管理しましょう。
この方法は、仕事とプライベートの予定をしっかり分けたい方に適しています。
手帳を仕事用とプライベート用の2冊に分ける必要がなく、1冊で両方を管理できるのが魅力です。
プライベートな予定が仕事中に他人に見られる心配もありません。
手帳の使い方として初心者に特におすすめなのが、未来(マンスリー)と過去(ウィークリー)の使い分けです。
マンスリーで未来のスケジュールを、ウィークリーで過去の記録を管理してみましょう。
ウィークリーに記録するアイデアとしては、
「スリー・グッド・シングス」(その日にあった良いこと3つ)
食事の記録、家計簿、体調の記録、アイデアメモなどがあります。
レフト形式を使用する場合は、左ページに「スリー・グッド・シングス」
右ページにアイデアメモを記入することもできます。
手帳の使い方次第で、未来、現在、過去を効果的に管理することができます。
自分に合った方法を見つけて、積極的に活用してみてください。
まとめ
最後に、手帳のマンスリーページとウィークリーページを併用する際の使い方のアイデアをご紹介しました。
マンスリーとウィークリーを併用する方法には、スケジュールとタスク、スケジュールと日記、スケジュールとライフログ、仕事とプライベートの予定管理などがあります。
重要なのは、それぞれの使い方の目的を明確にすることです。
どのように手帳を活用したいかを考え、自分に適した使い方を見つけてください。
手帳は使い方次第で大切なパートナーとなり得ます。
ぜひ、自分に合った使い方を見つけ、活用していきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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